消えてゆく職業の周辺

仕事を失うということ(デザイナー戦力外通告)

06:50歳で非正規雇用者になる

ボクは現在53歳で、2003年からグラフィックとwebのデザイナーのフリーランスをやっている。2013年の5月ぐらいから、仕事が急激に減ってしまった。どうして減ってしまったのか心当たりは一応ある。ボクは出版系のクライアントが割りと多く、そのどこもかしこ…

05:消滅した多くの道具と職人

DTPが、デザインの現場に定着した2000年頃から10年以上経った今、とても意味のあった2つのことが、完全に忘れ去られようとしている。 1)DTPにより消滅した現代の職人たちは、具体的にどういう仕事をしていたのか? 2)DTPがなかった頃に、GDがどのような…

04:DTPラプソディ

当時ADではなく、依然としてデザイナーに甘んじていたボクは、DTPの噂を聞いて色んな意味で感慨無量だった。折角2年かかって仕事をマスターしたのに、また一から出直しなのか。そもそも、2年で一生保障なんて虫のいい話だったのか?ADに成れるには何年先な…

03:クリエーターが花盛りの80年代

広告業界が、花形産業だと思われていたあの頃。平凡な広告マンが、何故か頻繁にメディアに露出し、文化人やオピニオンリーダーのように騒がれていた。それが不思議とクレバーで洒脱な人たち、という折り紙つきの人物像に仕立てあげられていく。彼らは決まっ…

02:ADになれば年収1千万円

じゃあADになると何がどう変わるのか。駆け出しの頃のAD像は、次のようなものだった。 ●年収が上がる●責任が増す(自分にたいする周囲の態度も評価も変わる)●あまり手を動かさなくなる(実作業が基本的にない)●やたらと外出が多くなり、打ち合わせの日々●…

01:フツーのサラリーマンはごめんだ

ボクは20代の頃、駆け出しのデザイナーをやっていた。それから30年経った今も、この業界の底辺の方で、なんとかデザイナーで食っている。デザイナーになろうと切望してこの業界に飛び込んだワケではなかった。ただ単純に、フツーのサラリーマンになりたくな…

このブログについて

2014年頃ふいに発心し、自分の仕事周辺で起こったことを少しずつ文章にまとめました。後で読み返すと、こっぱずかしい偏見や情報不足で危なっかしい面は多々あります。はっきり言って自己満足この上なし、といったところですが、自分の仕事史の阿鼻叫喚の30…

【目次】

【イントロ】 ■01:フツーのサラリーマンはごめんだ ■02:ADになれば年収1千万円 ■03:クリエーターが花盛りの80年代 ■04:DTPラプソディ ■05:消滅した多くの道具と職人【デザイナーという仕事の周辺】 UP06:50歳で非正規雇用者になる ◆07:フリー歴10年…

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